
最終号が届きました。静かな、そしてすばらしい表紙で。
「30年間ありがとうございました」という言葉に
「いえいえ、こちらこそ…」と思ってしまう人、多いと思います。
ぼく自身……あ、照井です。ぼく自身、広告批評にはとてもお世話になりました。
80年代から90年代にかけてのある時期、広告がカッコよく見えていたのは、
広告クリエイターの力もさることながら、広告批評の存在が間違いなく大きかった。
広告の社会的地位を押し上げてくれた大きな力のひとつだったと思います。
たしかはじめて買ったのは高校生の時だったでしょうか。
当時は毎号欠かさず買う熱心な読者ではなかったですが、広告批評は確実に、
「広告」という面白そうな世界があることをぼくに教えてくれました。
広告批評がなかったら、ぼくは広告の世界にはいなかったかもしれません。
この雑誌に載ることは、他のどの業界誌に載るよりもうれしかった。
……なんて感傷的なことばっかり書いてもしょうがないですね。
広告批評がなくなって、広告はますますツマンなくなった。
そう言われないように、広告つくってるぼくらはしっかりしないと。
今回の休刊は、広告批評からの無言の、そして最後のエール。
そう思うことにしようと思います。
天野さん、島森さん、編集部のみなさん、30年間本当にありがとうございました。